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March 29, 2005

世界選手権終了

最終日はOver21と19-21の女子。

この年齢になると、女子はダンス止めるかショーに行くかになってしまうようで、全体的ににレベルダウンが激しくなる。
それでも上位に入るダンサーはかなり上手い。
シニアでトップ5に入ったダンサーのうち、4人とは1年半くらい前に、実際にダブリンで競技したことがあって、当時挫折感を味わったのだが、やっぱりそれはレベル高い大会だったんだと納得。

それでも当時のころと比較すると、各ダンサーのレベルダウンを感じた。
プロとしてダンスを維持して行かない限り、女子のピークは16~17歳あたりだろう。
まあ、世界大会ということで、実力全てが出せるわけでないので、そのあたりの割り引きも必要かもしれない。

大会が終わっての全体的な総括としては、原点回帰という感じ。
ここ数年の技難易度アップ指向に従い、それ以上にまた難易度を上げるダンサーもいたが、大抵どこかでミスが起こっていた。
そのミスは音が抜けたり、上体がぶれたり、流れが止まったり・・。
逆にシンプルな技で切れのあるダンス、いわゆる原点回帰のダンスが映えるようになってきた感じがする。
来年以降は、技難易度上昇の加速度は緩やかになるかもしれない。

さて、一夜明け、今日は久々に練習したという感じ。
日も長くなってきて、これからは1日長く時間を使えるような気分。
この1週間のんびりした分、明日からまた頑張ろう。

投稿者 Taka : 04:20 AM | コメント (0)

March 27, 2005

世界選手権も残り1日

今日も世界選手権を観に行く。

男子4つの年齢別で、中には当然知り合いのダンサーもいたりするので、
応援がてらどんなステップをしているかを研究する。

シニアの優勝者はやっぱり凄かったの一言。
どうやったらこの競技者と互角に戦えるのか、現状ではちょっと思い浮かばない。
最後は身体的な条件がくるから、手足の長さが劣ると同じステップでは勝てない。

でも、とりあえずどんなことをしているのかは理解できているから、そのステップを
まずトレースして、そこから切り口を見つけるしかないか。
技術的にも1年で追いつけるかはわからない。
でも、とにかく更なる上達への鍵は手にできたと思う。
後はどこまでこだわれるかだけ。
去年は、自分のことに精一杯で周りを見る余裕がなかっただけに、収穫があった。

残すところあと1日、観戦を楽しもうと思う。

投稿者 Taka : 04:27 AM | コメント (0)

March 24, 2005

やりたいことが沢山ありすぎ

ここしばらくはほんと忙しく、自分のダンスもしたいし、世界選手権も見たいし、アイリッシュダンスはもちろん、日本舞踊についてもチェックしたり、論文の準備など、時間があってもあっても足りない。

日本舞踊はやっぱり奥深い。
少しでもそのエッセンスを知りたいし、絶対に体の動かし方の参考にもなるだろうと思っている。
日本戻ったら、どこかできちんとやってみたい。
他にも、バレエ、ジャズ、ヒップホップとか、沢山ダンスの種類があるわけで、いろいろな体の動かし方を知ることは、一ダンサーとして可能性が広がるだろうと思っている。
でも今は優先順位は低くしないといけないかも。

これから少し寝て、4時間後には世界選手権の会場に向かって、またダンス観て来ます。

投稿者 Taka : 12:10 PM | コメント (0)

March 21, 2005

2005年アイリッシュダンス世界選手権初日感想

今日は10-11歳の年齢別を目当てに観に行った。
10歳から初めて世界選手権に参加できるようになるので、その時にどのくらいのレベルに到達していれば、世界レベルとして競えるのかを知る一つの指標となる。

そして、個人的に楽しみなのは、新たな新星は出現するかというところである。
私見では、2003年当時における男子10-11歳での、ThomasDuern(今年12-13歳)、同年女子9-10歳でのHeatherCarr(本日の競技で今年の11-12歳世界チャンピオンとなった。去年は惜しくも2位。)等の驚くべき将来性を秘めたダンサーと比較してしまうと、今回は小粒な印象を受けた。
それでも、ステップの平均的な難易度は上がっている感じで、逆に言えば、その分完成度という面を今の年齢で求めるのは酷かもしれない。
現在入賞までは遠くとも、あと2年もすると、高い難易度の技もかなりの安定性を見せ、凄いダンサーになりそうな素材は多かった。

一週間缶詰で見たいところはやまやまだが、あいにく時間がないので、残りは木、土、日の3日間見る予定。
明日は、明後日の課題をつぶすのに相当頑張らなくては。

投稿者 Taka : 08:08 AM | コメント (0)

March 20, 2005

明日から世界選手権

明日から1週間に渡って、アイルランドのエニスでアイリッシュダンスの世界選手権が行われる。

1年に1度の世界選手権は、アイルランド4地区、米6地区、英2地区、オーストラリア&ニュージーランド、メインランドヨーロッパ(今年から)の地区大会の上位者が参加する。
競技は10歳から1歳区切りでの年齢別、男女別で行われ、21歳以上からは年齢制限がなくなる。

今回は観戦者として、ゆっくりいろいろな競技者のダンスを観たいと思う。
自分の練習もあるし、他の人のダンスも観たいしで、もっと時間欲しい!

投稿者 Taka : 06:43 AM | コメント (0)

March 19, 2005

リバーダンスステップ

リバーダンスステップを練習する。

久しくやっていなかったのだが、体は覚えているものだ。
当時の舞台での感覚はどうだったか。
どうやってダンスしたか、細部まで蘇ってくる。
これは多分、その一瞬に賭けてきた想いが、忘れられなくさせているのだろう。
舞台でのステップミスはなかったが、あの時はちょっとここに力が入りすぎていたなとか、ここのタイミングでの姿勢は悪かったなとか。
あと、エンドルフィンが出まくりだったとか。
とにかく全てがスローモーションだった世界。

今の自分のレベルは、2003年当時よりも当然上がっているから、
更に細部まで気がつくことが多い。
そして、ああ、あのスペシャルオリンピックスの時は、まだまだ甘かったなと痛感する。
今は、もうちょっと完成度高いものができる実感。

それでも究極はまだ到達できてない。
まだいけるはず、まだ成長できる、同じステップをやると、それが良くわかる。

投稿者 Taka : 09:50 AM | コメント (0)

March 18, 2005

わがままに生きれる幸せを噛み締める

今日はアイルランドではセントパトリックスデイで、お祭り騒ぎ。
そんな中、ジムに行ってトレーニングし、とりあえず家で缶のギネスを飲みながら、1人くつろぐ。
お祭り気分の時こそ、Pubに行ってギャアギャア騒ぎたいのはやまやまなところだが、明日は朝からBAのダンサーとのアンサンブルがあるので、今日はあまり無理はしたくない。

1人になると、考えることも沢山出てくる。
もちろんダンスのことも考えるけど、それ以外のことも。

アイルランドに来てから、ここまで何度も壁にぶつかりながらも、自分の美学を信じてここまでこれたが、いろいろな先生にも恵まれ、わがままを貫いてこれたことは本当に幸せだと思う。
もうすぐで、その今まで自分が信じてやってきたことの集大成を、ここアイルランドで見せることになる。
見る人はどう思うだろうか?
それは良くわからない。
でも、そこで何か自分が信じ、目指してきたものを表すことができたら、きっと満足できるだろうと思う。
プロとしてやる以上は、どうしても興行的に利益が出なければだめだとみなされるけど、今回はそれを離れてできる機会。
この機会と言うのは、今後はおそらくそうやってこないだろう。
そんな状況にいられる自分は幸せ者だ。

そしてこれから、同様に各種オーディションも受けていくことになるだろう。
年齢的にも、身体的にも不利だけれど、それを凌駕する圧倒的レベルなら
逆転もできると信じている。
自分が信じないことには、奇跡は絶対に起きないから。

アイリッシュダンスに出会えたことの感謝。
そして、そのわがままに対して応援してくれる両親への感謝。
技術的に支えてくれる先生、またその家族への感謝。
飽くなき進化を目指すライバルへの感謝。
日本で活動していないにもかかわらず、少なからず応援してくれる日本の皆様への感謝。

古代エジプトの時代、死ぬまでピラミッドを作らされ続けた人達のことを思えば、困難と思えることでも全く困難ではないと思えるし、こんなに自由に生きられることのありがたさを噛み締めている。
自分の美学を信じて、これからもそれを貫いていこう。

投稿者 Taka : 06:43 AM | コメント (0)

March 17, 2005

かなり疲れもピーク?

火曜日は朝10時から夜8時までダンスクラスと自主練、その後水曜日の歴史講義に向けてのチェックで、夜が更けてしまい、体は辛くなる。
水曜日は歴史の授業が終わった後、ヨガクラスまでの空き時間、いつもは練習したり、何かのビデオチェックしたりするのが日課なのだが・・。

しかし、今日に限ってはホント辛くて、最初歴史の授業終わってから、すぐ帰ろうかと思ったのだが、一緒にMAで授業を受けているスコティッシュダンサーのマッツが、BAの生徒にCape Breton Islandステップについて、ビデオ講義をするというので、これは是非見させて頂きたいと思い、合流させてもらう。
見たビデオはソロステップダンスのオムニバスで、非常に多数のダンサーが登場していて見ていて面白かった。
スコティッシュダンスについての詳しい解説は、マッツのHPを見てもらうとして、個人的には非常にオールドステップアイリッシュダンスとの類似性を感じた。
基本的にオールドステップダンスと同様に足はあまりクロスしない、地面に近いという感じ。
最後はCape Breton IslandのInverness country square setを皆で行う。
ところどころ、2列になったり、アイリッシュダンスのケーリーダンスみたいな感じ。
今日はセットダンスに縁がある日のようで、午前中はアイルランドのセットダンスの一つBallyvourney Reel Setを習った。

マッツの授業が終わってからは、練習しようとスタジオに入るも、筋肉が動かず。
結局、このまま粘って何かするより、今日は休むが一番と思い、ヨガのクラスを待たず帰宅、そのまま眠りに落ちた。
また、リフレッシュして頑張ろう。

投稿者 Taka : 07:10 AM | コメント (0)

March 16, 2005

明日の予習

今日はまたまたハードトレーニング。
競技ステップ、息が持たない・・。
ステップ自体は思ったよりもスピード、切れが戻ってきて、ジャンプも足の痛み感じないので、行ける感じ。
大学院入ってから、ようやく自分のステップができそうな予感。
後はスタミナだけ何とかしないと。

帰宅してから明日の課題書の最終チェック。

明日はセットダンスについての講義。
Lynch,L.,Set Dancing in Ireland:history and evolution
Murphy,P.,Toss the Feathers:Irish Set Dancing
O'Connor,B.,"Safe Sets:Women,Dance and 'Communitas'",Dance in the City
を読んだ。
歴史と言う点では、特に目新しいことはなかったが、Toss the Feathersはセットダンスの歴史を見るにはまとまっていてわかり易かった。
Lynch,LのSet Dancing in Irelandは、かなり詳細にローカルな解説がついており、非常にマニア向けで深い。
膨大なので、時間のあるときにまたゆっくりと読みたい本。

投稿者 Taka : 11:15 AM | コメント (0)

March 15, 2005

1ヵ月ブログやってみて

1ヵ月ブログやってみて、考えていること。

毎日更新すると、どんどん記事は流れて、埋もれてしまう。
更新頻度は毎日でないほうが良いかも?
普通のWebのような静的ページも必要か?

コメントは思ったよりも付かないので、見る人にとって何が面白い記事なのか判断できない。
練習日記、専門用語が出ると、普通の人にはツマラナイかも。

今後のブログ以外のコンテンツ、どう公開するか?

意外と他の国からもアクセスあるようなのだが、何せ日本語だけなので、入り口で帰っていってしまうのでは?
日本語ベースのブログでは、アイリッシュダンスの世界的な普及度や、自分の今までの活動経歴からするとあまり効果的ではないかも?(更新意欲の面、将来的なヨーロッパでの活動等の考慮)
今後の活動拠点について。(いきなりWeblog作ったのは、正直なところ、日本市場の可能性も見てみたかったこともある)

まあ、こんなところです。

投稿者 Taka : 08:40 AM | コメント (0)

March 14, 2005

久々の気持ちよい疲れ

今日は日曜日、自主練の日で、10km離れた郊外の練習場所に行って練習。
最近競技のステップを練習してなかったので、今日はそれを中心に。
結構細かいとこ、忘れてたりするが、流石に体が覚えているというか、ちょっとやっていると感覚が少しずつ目覚めてくる感じ。
普段はピースを小さく小さく区切って練習するのだが、今日の目的はフィットネスレベルを取り戻すこと。
なので、曲をかけっぱなし、とりあえずステップやりきる体力チェックを行う。
途中、あ、酷い動きしていると感覚がわかるのだが、とりあえず気にかけておきつつ、最後までステップすると、やっぱ体力落ちてることに気づく。
とりあえず演目数こなすために、スタミナ復活させないと、ということで、競技ソロセットダンス3回位休みなし(実際は伴奏の部分あるから、少しだけ息が入れられるが)でリピートしてみたが、それが限界。
しかも途中のステップ酷いのに、自分で気づいているので、ちょっと頑張らないとまずい。

さて、昨日はコークシティバレエカンパニーの舞台を観に行った。
CelticDreamという演目では、元リバーダンスのリードダンサー、Breandan de Gallai氏が、バレエとアイリッシュダンスを融合させて踊っていた。
が、少し辛口で見ると、リバーダンスのソロと同じような振付けの印象で、ちょっと物足りない。
もうちょっとバレエ的なテクニックと融合させて、何か表現できたら面白そう。
今回は、バレエとアイリッシュダンスの部分が、はっきり分かれすぎていたように思う。

しかし、Breandan氏のバレエテクニックとアイリッシュダンステクニックは素晴らしい。
両方持ってる人はホント稀有の存在だろう。
新しいショー、Balorについては、ずっと情報が音沙汰なしだが、個人的な推測では、Breandan氏がやりたいことを表現できるダンサーが集められず、多分質の高いリハーサルができないため、スポンサーから資金が集められないのかもしれない。
ダンサー全員が、Breandan氏のバレエ・アイリッシュダンステクニック持っていたら、きっとびっくりするような舞台が出来上がると思うのだが・・。

それと、天満千佳さんという方が踊っていて、こんなところで日本人ダンサーが踊っているということにびっくりしました。
ゲストダンサーとして招聘されたのだと思いますが、日本人の活躍を見ると、元気もらえますね。

投稿者 Taka : 05:10 AM | コメント (0)

March 13, 2005

DVD: Jean Butler's Irish dance masterclass

町でショッピングしていて、DVDコーナー見たら、例のJean Butlerさんのアイリッシュダンステクニック&エクササイズDVD売ってたので、買ってみました。

内容は、
Introduction
Masterclass
Glossary
Workshop Documentary
Jam Session
Blue
+Special Features
Her Royal Waggeldy Toes
Photo Gallery
Personal Programme Selection
Jean's Programme Selections
(約100分)

となっています。
Masterclassはウォームアップ、ソフトシューズダンス練習メニュー、ハードシューズダンス練習メニュー、体幹の筋トレメニュー、クールダウン、
Glossaryは単発の動きの解説になっています。

Jam Sessionは出演者5人のSessionと子供2人が登場します。
BlueはJeanさんのシアトリカルソロです。

今までいろいろなビデオを僕自身購入してきましたが、これは間違いなくその中でベストです。
使っているダンサー達も素晴らしいです。
テクニック的にもかなり網羅されていて、まずこれだけきちんとできればかなりのレベルに到達できます。
後はJam Sessionのダンサー達の動きに着目すれば、より上達へのヒントが得られると思います。
よって、ダンサーから見た目でも買い!の一品です。

若干細かいところで、説明不足かなと感じる部分もあるのですが、それは自分の練習ビデオを撮影して、DVDの動きと比較して克服するしかないでしょう。
間違って解釈して、変な癖つけないことだけ注意しましょう。

投稿者 Taka : 10:20 AM | コメント (0)

March 12, 2005

リバーダンスHP

リバーダンスのHPリニューアルされましたね。
前よりもコンテンツが見やすくなった感じ。

それで、新しくベスト版リバーダンスDVD、ジーンバトラーのダンスDVD、CDも売られてました。
ベスト版DVDの方は、どうやら2003年のスペシャルオリンピックスの時のパフォーマンスも入っているようです。
残念ながら、僕は豆粒程の大きさで、どこにいるか判別できません。(笑)

ショーが始まってから10周年なんですね。
僕のアイリッシュダンスが始まったのも、リバーダンスからなので、感慨深いです。

投稿者 Taka : 09:20 AM | コメント (1)

March 11, 2005

靴の変遷

靴の変遷とダンスの変化について、今期の自主研究課題の一つとして取り上げようと思っている。
そこで、今日ではどれくらいの靴メーカーがアイリッシュダンスシューズを作っているのだろう?
知っているメーカー含め、Webで検索したところ、12メーカー程見つかった。まだ他にもあるかも知れない。

靴メーカーアルファベット順:
AntonioPacelli
Belfast Panther
Blarney
BoyneWalk
Corr's
Fays
Galvany
Goleen
Halmor
Hullachan
Inishfree(WhelanShoes)
Rutherford

ざっとWebで見た感じ、これらの大部分のメーカーは、殆ど80年以降にダンスシューズに参入した模様。
直感での重要な期間は、1960年~80年。
特に75年~の5年間程が何か変化のあった期間だろう。
その期間にどんな靴が競技で履かれていたかを調べるのが、重要になりそう。
それ以前だと、John Cullinane氏の著書から、既にある程度の情報は入るので。

投稿者 Taka : 08:30 AM | コメント (0)

March 10, 2005

Treble Reel 動画解説

少し解説すると、ギャラリーで公開したTrebleReel動画は、競技で踊ることの無い種類であり、Tempo130と結構速い音楽で踊っている。
これ位の速度のReelだったら、ミュージシャンもグルーブ感を出せるだろうと思うし、現に自分自身、音楽を聴いて踊りたくなるような音でもあった。

更にスタイルで言えば、両手をぶらっと両脇に固定する競技のスタイルによって(それがリバーダンス等のラインダンスに採用されて)、それがアイリッシュダンスの特徴であると思われる方が多数だと思うが、古い様式という意味のシャンノースダンスを始め、オールドステップダンスでさえも、自然な感じで手をプラプラとさせていることがあるという事実があり、少しだけプラプラした動きを取り入れてみた。(少し大げさにしているが。)
両脇に手を固定して踊ると言うのは、「競技で足の動きを見やすくする」、「エリザベス女王の前で踊るときに無礼にならないように」、「外にいるイギリス兵から、家の中で踊っているのがわからないように」などの様々な説がある。
もちろん競技では一切動かしたら駄目である。

更に、ここでのステップ自体は即興であった。
即興性はシャンノースダンスの特徴であり、手もプラプラさせているから、ではシャンノーススタイルか?というと、僕の意見では違う。
僕は重心とステップの仕方によって、ある程度のスタイルを自分の中で定義している。
今回は高い重心、足のクロス加減、アクロバティックな技、シンコペーションの採用故、競技ステップダンスから派生しているステップダンスと位置づけた。
ただし、競技ステップダンスはその高い重心のせいもあって、即興には向きにくいダンスであることは追記しておかねばなるまい。

音源の位置が後ろだったため、ステップ音に音楽がかき消されてしまっているのが非常に残念なのだが、(相当に音量を上げたにもかかわらず)
僕なりの「活きた音楽との融合」をテーマに、競技ステップダンスの技術を使いながら、表現しようと試みた。

投稿者 Taka : 08:48 AM | コメント (0)

アイリッシュダンスの歴史

今日はアイリッシュダンスの歴史講座の日で、昨日はその関係本について200ページ読破して、かなり疲れた。
200ページ、最初は無理かと思ったが、途中からケーリーダンスの動き方などがあり、救われた感じ。

まだまだ卒業まで歴史の授業は続いていくが、現状の自分の意見では、ここ最近10数年の競技ステップダンスの変化は特に目覚しく、現在出版されている本で、的を得ている本は僕の見たところまだ見つからない。
競技、ショーダンスの世界に係わった者の意見としては、多くは情報が古すぎるか、欠落しているか、偏っている。
今後、競技ステップダンスに造詣のある若手研究者の新書に期待したい。

ただ、本を書くとなると非常に難しいのだろうと推測できる面もある。深く競技に係わっていればいるほど、政治的な背景で、意見が公に発表できないケースもあるだろうし、驚くべきことに競技ステップダンスは、教えている先生ですら、古い様式を知らないことが多い。
ましてや、競技に係わっている若いダンサーは言わずもがなである。

これら教師やダンサーの意見をまとめてみれば、如何に競技ステップダンスが、新しいジャンルであるかがよくわかるし、故にそれが独自に新しい歴史を刻んで行こうとしていることがわかる。
良くも悪くも時流に乗っている印象だ。
良いという面では、純粋に現在あるものを、決まった様式美を基に進化させやすいこと、
悪いという面では、昔のダンス様式を切り離していることである。
であるから、現実的に昔ながらの様式で綺麗にトラディショナルソロセットダンスを踊るダンサーが(殆どいないが)、競技では全く評価されないということも時として起きる。
僕自身の経験としては、競技でトラディショナルセットダンスというカテゴリーであるにもかかわらず、トラディショナルであるべき速度から酷くかけ離れたスピードで音楽を演奏され、非常に苦痛だったのを覚えている。
これは残念なことの一つである。
そしてよく言われるのが、音楽とかけ離れたという表現だが、確かに、競技ステップダンスで、特にソロセットダンスのホーンパイプにおいて眠たくなるような速度で音楽演奏され、そこにステップをひたすら詰め込む様式は僕も好きではない。
こういうところを見ると、競技ステップダンスに否定的な伝統的ステップダンサーが多いのも理解できる。

ダンスの価値観が今までとゴロっと変わってしまうような変化はあるのか?
例えば、バレエの歴史を世紀単位で振り返ってみれば、時として
それは政変だったり、文明、テクノロジーの発達だったり、いろいろな要因によって急変する場所がある。
宮廷バレエと、今日劇場で上演されているバレエを観て、違いがないとは誰も言えないだろう。
アイリッシュダンスも断続的な変化要因が多々あり、現在に至っている。
バレエと違うところをあげるとすれば、それが生き残ってるかどうかの違いである。今となっては宮廷バレエの様式に特化している団体はおそらくないと思うのだが、(もしあったら教えてください。)アイリッシュダンスではそれが一つのジャンルとして生き残っている。(時には強引に消されそうになったりもしたが。)もちろん、ダンスの誕生の経緯も違うから、バレエとは同じには括れないし、そのジャンルは消えないで残っていって欲しいと思う。

面白いのは、新しい競技ステップダンスだけでなく、同様にシャンノースダンスもここに来て変化がでてきている。
シャンノースとは古いという意味のゲール語なのだが、その古い様式に更に他で発展した何かを取り入れようとしている。
これは、いわゆるセットダンス(Square8)やケーリーダンス、オールドステップダンスでは見られない現象だ。
おそらくシャンノースダンスは、ある程度の様式(即興性、低い重心、タイトすぎない足の運び、狭い動作範囲、etc)を残しつつ、今後どんどんタップダンス等で発展された技術が融合されていくだろう。

今後どうなっていくかは、100年後に歴史が証明してくれる。

投稿者 Taka : 07:17 AM | コメント (0)

March 09, 2005

明日の資料・・・

明日のダンス資料200ページが待っているので、今日の更新はごめんなさい!マジで時間ないっす!!

投稿者 Taka : 08:22 AM | コメント (0)

March 08, 2005

人間は単純だ

三日坊主って、裏を返せば人間って何か刺激を受けた時は、一時的にやれるってこと。
昨日頑張ろうと書いたおかげか、今日はかなり頑張れた。
時間が長いから良いとは一概に言えないが、最長記録を作ってしまった。
毎日普通に頑張って、刺激受けたときに更に頑張れれば結局良いのかも。
流石に毎日このペースを維持するには、体が持たないだろう。

ソロについては、また閃きがあって、それを中心に行っていたが、今までやったことの無いことで、それは自分にとっては非常に難しかった。
でも、アイディアは面白いはず。
まだ採用できるレベルではないけど、上手く行ったら良いな。
100パーセントは無理なのだけど、85パーセントまで来れれば採用できそう。
それは何かって?
少しは秘密の部分もあった方が、観るときに面白いと思うので、今回は極秘。(笑)

今日はかなり遅い晩御飯、鶏の笹身とマッシュルームのホイル包み焼きでヘルシーに。
明日早いので、今日の更新はこれにて終了。

投稿者 Taka : 09:33 AM | コメント (0)

March 07, 2005

SOが終わって

長野で行われたSO(スペシャルオリンピックス)が終わった。

SOは知的発達障害のある人たちに、さまざまなスポーツトレーニングと、その成果の発表の場である競技会を、年間を通じて提供している国際的なスポーツ組織である。そしてスポーツを通じて、社会性を育み、自立することを目標にしている。

僕は2003年にアイルランドで行われた大会で、始めてその存在を知った。
2003年にアイルランドで行われたのが、初めてアメリカ以外の地域で開催された世界大会で、今回の日本は、もちろんアジアでは始めての開催国となった。

SOは他人と競うというよりも、自己との闘いである。
予選の結果で競技のクラス分けがされる、という独自のシステムがあり、
アスリート(SOの競技者の名称)は極端なレベル差のあるアスリートとは競わない。
なぜ、SOが感動をもたらすと言われるのか、それは時として、自分が忘れていたものを取り戻してくれるからだ。

もちろんオリンピックで金メダルを取る選手も素晴らしい。
しかし、たった数十メートルのトラックを、何度も転倒しながらゴールを目指すSOアスリートも同様に素晴らしい。

自らの目標に挑戦しつづける姿を観ると、今日の自分は昨日の自分を越えるように挑戦しただろうかと、思わされるのである。
オリンピックは参加することに意義がある、とはもはや言いにくい状況になってしまったが、SOはそのまま当てはまるように思える。

よっしゃ、今週も心機一転頑張ろう!

投稿者 Taka : 05:49 AM | コメント (0)

March 06, 2005

1ジャンルとして

僕は日本に帰ったときに、TapやFlamencoなどのいわゆるIrishdanceとは異なる、他の分野に分類される打撃系のダンスを観るようにしている。

素晴らしいTapダンサーやFlamencoダンサーを観ると、感銘を受けるし、
自分のやっているIrishdanceも1つのジャンルとして、そういったTapダンサーやFlamencoダンサーからも認められる存在でありたいと強く思う。

それがそのダンスに携わっている、一種、愛とも呼べるものなのかもしれない。

自分のダンスを観てもらったときに、それがIrishdance、つまらないものだと感じて欲しくないから。
だからもっと上手くならないと。

近い将来、TapダンサーやFlamencoダンサーと一緒にコラボレーションもできたら面白いと思う。
IrishdanceファンはTap、Flamencoの面白さも観れるし、Tap、Flamencoのファンもまた然りだと思う。
そうして、いろいろなダンスに興味を持つ人が増えて、それぞれのダンス人口が増えていったら素晴らしい。

投稿者 Taka : 10:49 AM | コメント (0)

March 05, 2005

振り覚え悪すぎ!

今日はかなり振り付け覚えられず、へこみぎみ。
BAのダンサー、覚えるの早!
元々スタイルが違う人から習うと、最初苦しいのだが、正にそれに当てはまってしまった。

自分のスタイルをカテゴライズすると、Airborneタイプ(こんな感じ)なのだが、その振り付けって、モロに地面を連打して移動するイメージなんで、自分にはちょっとというか、かなり不向き。

でも、それって裏を返せば物凄いチャンスなわけで、そのスタイルも身につけちゃえば、相当幅が広がるってこと。
そう考えると、ちょっと苦戦するけど、挑戦し甲斐あり!ってとこかな。
とりあえず、亀のように地道に練習あるのみ。

何だか、今期はあっという間に時間が過ぎて行きそう。
毎日の時間、大切にしないと。

投稿者 Taka : 07:08 AM | コメント (2)

March 04, 2005

今期の選択科目

今日は今期の選択科目を提出した。
選択科目は自分で決められるので、かなり自由があるのだが、
かなり迷った挙句、ソフトシューズダンスのレパートリーを実践するということにした。

これで、SlipJigのテクニックも嫌が応にもやらないといけないことになった。
でも本当にゼロからやるのと比べたら、まあ競技でも見てるわけだし、
楽勝なはず。
後は、怪我しないようにジャンプ練習過多だけに気をつければよいかな。
流石に今度怪我したら、卒業できなくなる・・。
前期は、かなりお情けをもらった感があるので、最後はビシッと終わりよければ全てよしで終わりたい。

後は、卒パフォーマンスの構成も決めていかないと。
意外とダンス数多くなりそうで、ホントに体力持つのか?
競技ダンスは時間短いけど、かなり体力ヘロヘロになるので。
競技やってた時と、同じトレーニング+食事に戻そうかな・・。

投稿者 Taka : 06:25 AM | コメント (2)

March 03, 2005

いつもと違う朝

今日はドジなお話で。

毎日10時からクラス始まるので、レクチャーの時は15分前、実技の時は30分前位に学校に着くようにしている。
今日はレクチャーの日、そして外部から人が招かれる、ちょっと特別な日だった。
いつものルーチンをこなして、いつものように出かけようとした時、そのときだった。

ん?、何かパリっと音がした。

N・・Noooooh~!
何か黒いものが、一気にアメーバ増殖のように床に広がり始めるではありませんか!
どうやら、1リットルの醤油瓶(未開封)を、鞄で引っ掛けてしまったらしい。

この瞬間に思ったこと、
東京大学物語チックに描写すると!
「早く拾わなきゃ!」(0.1秒)
「首の部分が割れただけなら、まだ救いはあるだろう!」(0.3秒)
「底が抜けてる!」(0.5秒)
「なぜ30cmの高さからカーペットに転げ落ちただけで、ビンのが抜ける?」(0.8秒)
「もう中身、空っぽだ~!ガックシ。」(0.9秒)
「とにかく何か吸収できるもの!」(1秒)
と一気に目が覚める。

吸収作業中、
「ああ、こんなことで遅刻か、なんで遅刻かって理由聞かれて、朝から醤油の海と格闘してました、なんて言ったら完全にウケ狙いだと思われるだろうな。」
などと思いつつ、ひたすら吸収作業続行。
まあとにかく必死にやってみたところ、何とか9時45分に作業終了。

後は一縷の望みを託し、タクシーで大学へ向かう。
晴天だったことが不幸中の幸いで、タクシーの順番待ちも無く、ロスタイムなし。
10時キッカリに着いて、これにて一件落着、チャンチャン。

ご清読ありがとうございました。

投稿者 Taka : 08:07 AM | コメント (2)

March 02, 2005

高校生までは何でも勉強したほうがいい

母校の話でも少し書いたけど、僕は高校のコース制というのは、あんまり賛成じゃない。
というのも、大人になって身を持って痛感することが多いから。

僕自身、英語は必修だったせいもあって、ペーパーテスト用に頑張っていたわけだが、そのちょっとでもやっていたという事実が、アイルランドに来て、役に立っている。
例えば、アイルランドが英語圏でなく、全く他の言語を使っていたとしたら、そこに何にも知らず、あても無く、一人ぼっちで来て、ダンスをするのは相当にお金を用意して通訳を雇ったりしない限り無理だったろう。

他には、まず絶対にいらないと思ったことの例の一つを挙げると、物理学だ。

しかし、予想を大きく裏切って?これは僕のダンスに相当な閃きと自信をくれた。
アイリッシュダンスは他のダンスと比較して、音楽と調和することが重要であり、特に競技ではテンポが一定である。
その一定のビートに音を重ねるわけだが、例えば、高い跳躍をしすぎると
着地の音がずれ、リズムにあったダンスでなくなってしまう。
具体的に言えば、1分間に113拍のテンポにおいて、1.5カウント後に着地をするのが音を外さず、一番高く飛ぶ限界点なのだが、それはどの位飛べばいいのか?
(もちろん1拍のタイミングで降りることは音に関しては間違いないのだが、その分インパクトが劣る。また、2拍空中に浮いていることは、物理的に無理。その他の1.75カウントとか中途半端すぎると、音がずれている様にとられて、結果的にマイナス要因となる。)

これは答えが出ていて、77.7cmなのである。
とりあえず、これをクリアできれば、ジャンプの高さに関しては良いということは、相当に目標が明確になる。

では、どの位の速度で、どの角度に飛べば良いのか?
これも答えが決まっている。
Vsinα=3.9(m/s)を満たせば良い。
つまり、
60度なら4.51m/s
45度なら5.52m/s
40度なら6.07m/s
30度なら7.81m/s
の速度で飛び出せば良い。
これは速ければ速いほど良い。

実際、ダンスの時間はReelだと51秒間であるから、400m50秒ペースが
人的MAXとすると8m/sが物理的限界、実際は短ダッシュの繰り返しになるため、TOPスピードには到達しないため、それよりか随分劣る。

また、空気抵抗や地面との摩擦も生じるので、ロスはかなり大きい。
よって、実際は数値以上の力が必要になるのだが、
それでも、一つ不変なのは、
0.75カウント後(0.398秒後)に頂点77.7cmに達しているということである。
これは地球上でダンスをする限り、万有引力の法則から避けられない。
そして、それを実現させるだけのスピード、すなわち筋力を身に付けることに専念すればよい。
これは根性論とは無縁な世界だし、抽象的でありがちなダンスの中で
唯一計算してトレーニングできるものである。
もちろん、それがクリアできれば、あとは如何にきれいに飛ぶかということが重要である。

物理学を例に挙げてみたが、他にもいろいろやっていて良かったと思えることが多いし、逆にやっていなくてやっておけば良かったと思うことにも沢山遭遇した。
学校の勉強に興味持つのは難しいけど、大学受験とは関係なく、いろいろ触れておくと、将来きっと夢にも思わなかった場面で救われる時がくると僕は信じている。

投稿者 Taka : 07:31 AM | コメント (0)

March 01, 2005

ちょっとづつ見えてきたかも

今はどうしてもソロについて考えることが多くなってしまうが、だんだんと見えてきた感じがする。
まあ、またスクラップしてしまうかもしれないけど、基本路線、考え方はまとまって来たように思う。
例のキツイ練習も今日は3時間程やって、随分良くなってきた。
とりあえず、4月にLimerickで行われるMamuskaNightでベータ版やろう。
詳細はまた後日アップ予定。
その他は、今日はSlipJig中心に、Ceiliなど。
歴史本読む時間が・・。

そうそう、RagusのDuoの部分、Michealさんから質問をいただき、僕なりの見解をコメントさせていただいたのですが、外野の意見でなく、実際踊ってる当人はどう思ってるのだろうと思い、聞いてみました。
そうしたら、
「Takaの言っている全ての要素ちょっと、少しフラメンコ、後は自分でいろいろ考えたものが多いよ。スタイルって言われると、なんて言ったらいいかわからないや。(ジョークで)ネオアイリッシュ?ホントになんて言ったらいいのか言葉が見つからない!」(マイケル・ドネガン氏)
とのことでした。

おそらく、今後もこういう何というカテゴリーに括れるかわからないスタイルのアイリッシュダンスが、沢山出てくると思います。

投稿者 Taka : 08:37 AM | コメント (0)