« アイリッシュダンスの歴史 | メイン | 靴の変遷 »

March 10, 2005

Treble Reel 動画解説

少し解説すると、ギャラリーで公開したTrebleReel動画は、競技で踊ることの無い種類であり、Tempo130と結構速い音楽で踊っている。
これ位の速度のReelだったら、ミュージシャンもグルーブ感を出せるだろうと思うし、現に自分自身、音楽を聴いて踊りたくなるような音でもあった。

更にスタイルで言えば、両手をぶらっと両脇に固定する競技のスタイルによって(それがリバーダンス等のラインダンスに採用されて)、それがアイリッシュダンスの特徴であると思われる方が多数だと思うが、古い様式という意味のシャンノースダンスを始め、オールドステップダンスでさえも、自然な感じで手をプラプラとさせていることがあるという事実があり、少しだけプラプラした動きを取り入れてみた。(少し大げさにしているが。)
両脇に手を固定して踊ると言うのは、「競技で足の動きを見やすくする」、「エリザベス女王の前で踊るときに無礼にならないように」、「外にいるイギリス兵から、家の中で踊っているのがわからないように」などの様々な説がある。
もちろん競技では一切動かしたら駄目である。

更に、ここでのステップ自体は即興であった。
即興性はシャンノースダンスの特徴であり、手もプラプラさせているから、ではシャンノーススタイルか?というと、僕の意見では違う。
僕は重心とステップの仕方によって、ある程度のスタイルを自分の中で定義している。
今回は高い重心、足のクロス加減、アクロバティックな技、シンコペーションの採用故、競技ステップダンスから派生しているステップダンスと位置づけた。
ただし、競技ステップダンスはその高い重心のせいもあって、即興には向きにくいダンスであることは追記しておかねばなるまい。

音源の位置が後ろだったため、ステップ音に音楽がかき消されてしまっているのが非常に残念なのだが、(相当に音量を上げたにもかかわらず)
僕なりの「活きた音楽との融合」をテーマに、競技ステップダンスの技術を使いながら、表現しようと試みた。

投稿者 Taka : March 10, 2005 08:48 AM

コメント

コメントしてください




保存しますか?