January 06, 2019

野村美丘「わたしをひらくしごと」インタビュー集 発売

ブログでの告知が遅くなってしまいましたが、野村美丘さんの「わたしをひらくしごと」が昨年12月に
発売されました。

「わたしをひらくしごと」はインタビュー書籍なのですが、そこに私タカ・ハヤシのインタビューが掲載されています。幼少期の頃からダンサーを目指すまで、そしてアイルランドでのアイリッシュダンストレーニング過程やリバーダンスでワールドツアーを行うまでの知られざる話、日本での活動の様子などが写真と共に掲載されています。
徹子の部屋や朝日新聞のコラム「ひと」を始め、各種媒体でインタビューを受けた経験はあるのですが、
今回は比較にならない程長いインタビュー時間からの編集ですので、私の人となりが大体わかってしまうような内容になっています。

「わたしをひらくしごと」
取材・文:野村美丘/写真:藤田二朗
出版社:アノニマ・スタジオ
2018年12月4日 発行

「わたしをひらくしごと」リンク先

投稿者 Taka : 05:37 AM | コメント (0)

August 05, 2015

運と勝負所の嗅覚

人生、どこかで勝ち負けに関わらず勝負をしなければならない局面が出てくるのだけど、
それを感じる嗅覚は、日々目標に向かって過ごす中で磨かれて行く。
訪れる時は運もあるのだけど、その運に気付かなかったり、自分の方から遠ざけてしまうこともある。
人生は難しい。

投稿者 Taka : 05:16 PM | コメント (0)

February 11, 2006

真っすぐ飛ぶこと

「V字を左右対称の開きにして真っすぐ飛ぶことが基本。今ごろ何言ってんの?って言われそうだけど。」
トリノオリンピック、スキージャンプのノーマルヒル出場を決めた原田選手の言葉でした。

まず4年に1度しかないオリンピックで、自分の力を出し切ることはそれだけで難しいことと思います。
世紀の失敗ジャンプといわれた94年のリレハンメルの後、98年長野での雪辱を果たす(というかそんな簡単な言葉では済ませられない位の大偉業)など、原田選手は個人的に非常に勇気をもらえるアスリートの一人であるわけなのですが、それ程の大選手であってもやはり基本を大切にしているというか、やっぱり本質というものは何の世界でもシンプルなことなんだなあと確信しました。

今回は98年の時と違って、精神的には随分楽だとは思うのですが、この大舞台で好きなジャンプを楽しんでやっているところを是非見せてもらいたいです。
フィギュアスケート同様、ジャンプも楽しみになってきました。

投稿者 Taka : 06:00 AM | コメント (3)

April 15, 2005

今を生きる

一つの目標がまた終わった。

今まで、多くの歓喜や挫折を味わいながら、時にはダンスとは全く関係のないことで苦しみながら、日々を過ごしてきた。
素晴らしい日もあれば、悪い日もある。
そんな日でも、夜が明ければ、また時間は何も無かったのかのように静寂を取り戻す。
そしてまた新しい時間の中、人は生きていく。

今日という日は、つかの間の余韻に浸ろう。
そして、また新しい未来へ旅立とう。

投稿者 Taka : 06:31 AM | コメント (0)

March 18, 2005

わがままに生きれる幸せを噛み締める

今日はアイルランドではセントパトリックスデイで、お祭り騒ぎ。
そんな中、ジムに行ってトレーニングし、とりあえず家で缶のギネスを飲みながら、1人くつろぐ。
お祭り気分の時こそ、Pubに行ってギャアギャア騒ぎたいのはやまやまなところだが、明日は朝からBAのダンサーとのアンサンブルがあるので、今日はあまり無理はしたくない。

1人になると、考えることも沢山出てくる。
もちろんダンスのことも考えるけど、それ以外のことも。

アイルランドに来てから、ここまで何度も壁にぶつかりながらも、自分の美学を信じてここまでこれたが、いろいろな先生にも恵まれ、わがままを貫いてこれたことは本当に幸せだと思う。
もうすぐで、その今まで自分が信じてやってきたことの集大成を、ここアイルランドで見せることになる。
見る人はどう思うだろうか?
それは良くわからない。
でも、そこで何か自分が信じ、目指してきたものを表すことができたら、きっと満足できるだろうと思う。
プロとしてやる以上は、どうしても興行的に利益が出なければだめだとみなされるけど、今回はそれを離れてできる機会。
この機会と言うのは、今後はおそらくそうやってこないだろう。
そんな状況にいられる自分は幸せ者だ。

そしてこれから、同様に各種オーディションも受けていくことになるだろう。
年齢的にも、身体的にも不利だけれど、それを凌駕する圧倒的レベルなら
逆転もできると信じている。
自分が信じないことには、奇跡は絶対に起きないから。

アイリッシュダンスに出会えたことの感謝。
そして、そのわがままに対して応援してくれる両親への感謝。
技術的に支えてくれる先生、またその家族への感謝。
飽くなき進化を目指すライバルへの感謝。
日本で活動していないにもかかわらず、少なからず応援してくれる日本の皆様への感謝。

古代エジプトの時代、死ぬまでピラミッドを作らされ続けた人達のことを思えば、困難と思えることでも全く困難ではないと思えるし、こんなに自由に生きられることのありがたさを噛み締めている。
自分の美学を信じて、これからもそれを貫いていこう。

投稿者 Taka : 06:43 AM | コメント (0)

March 02, 2005

高校生までは何でも勉強したほうがいい

母校の話でも少し書いたけど、僕は高校のコース制というのは、あんまり賛成じゃない。
というのも、大人になって身を持って痛感することが多いから。

僕自身、英語は必修だったせいもあって、ペーパーテスト用に頑張っていたわけだが、そのちょっとでもやっていたという事実が、アイルランドに来て、役に立っている。
例えば、アイルランドが英語圏でなく、全く他の言語を使っていたとしたら、そこに何にも知らず、あても無く、一人ぼっちで来て、ダンスをするのは相当にお金を用意して通訳を雇ったりしない限り無理だったろう。

他には、まず絶対にいらないと思ったことの例の一つを挙げると、物理学だ。

しかし、予想を大きく裏切って?これは僕のダンスに相当な閃きと自信をくれた。
アイリッシュダンスは他のダンスと比較して、音楽と調和することが重要であり、特に競技ではテンポが一定である。
その一定のビートに音を重ねるわけだが、例えば、高い跳躍をしすぎると
着地の音がずれ、リズムにあったダンスでなくなってしまう。
具体的に言えば、1分間に113拍のテンポにおいて、1.5カウント後に着地をするのが音を外さず、一番高く飛ぶ限界点なのだが、それはどの位飛べばいいのか?
(もちろん1拍のタイミングで降りることは音に関しては間違いないのだが、その分インパクトが劣る。また、2拍空中に浮いていることは、物理的に無理。その他の1.75カウントとか中途半端すぎると、音がずれている様にとられて、結果的にマイナス要因となる。)

これは答えが出ていて、77.7cmなのである。
とりあえず、これをクリアできれば、ジャンプの高さに関しては良いということは、相当に目標が明確になる。

では、どの位の速度で、どの角度に飛べば良いのか?
これも答えが決まっている。
Vsinα=3.9(m/s)を満たせば良い。
つまり、
60度なら4.51m/s
45度なら5.52m/s
40度なら6.07m/s
30度なら7.81m/s
の速度で飛び出せば良い。
これは速ければ速いほど良い。

実際、ダンスの時間はReelだと51秒間であるから、400m50秒ペースが
人的MAXとすると8m/sが物理的限界、実際は短ダッシュの繰り返しになるため、TOPスピードには到達しないため、それよりか随分劣る。

また、空気抵抗や地面との摩擦も生じるので、ロスはかなり大きい。
よって、実際は数値以上の力が必要になるのだが、
それでも、一つ不変なのは、
0.75カウント後(0.398秒後)に頂点77.7cmに達しているということである。
これは地球上でダンスをする限り、万有引力の法則から避けられない。
そして、それを実現させるだけのスピード、すなわち筋力を身に付けることに専念すればよい。
これは根性論とは無縁な世界だし、抽象的でありがちなダンスの中で
唯一計算してトレーニングできるものである。
もちろん、それがクリアできれば、あとは如何にきれいに飛ぶかということが重要である。

物理学を例に挙げてみたが、他にもいろいろやっていて良かったと思えることが多いし、逆にやっていなくてやっておけば良かったと思うことにも沢山遭遇した。
学校の勉強に興味持つのは難しいけど、大学受験とは関係なく、いろいろ触れておくと、将来きっと夢にも思わなかった場面で救われる時がくると僕は信じている。

投稿者 Taka : 07:31 AM | コメント (0)

February 25, 2005

負けの美学

負けるとわかっていても戦わないといけないのは、相当に辛い。
レベルが拮抗していれば、勝負は時の運というのもあるが、明らかなレベル差がある時はどうしたらいいのだろう?

相手がどんなことをしているのかを、一切見ず考えず比較せず、自分の世界に没頭し、自分のできるパフォーマンスだけに集中する。
自分のベストを出すことを考えた場合、究極的には正しい。
1回だけの勝ち負けだったら、これ以外ないだろう。

だけれど、これからも継続される場合はどうだろう?
客観的判断を排除することになり、後々の糧になりにくく、進歩のペースが鈍りはしないだろうか?

相手を客観的に見て、相手がどんな優れたものを持っているのか、そして自分は今それに対して何を持っているのか、ホンの一つの小さなことだけでも、相手より何か自分が伝えられるものはないか?

今日は負けるけど、ただで負けないようにしよう。
そうして自分の強み、弱みを理解できれば良い。
明日は必ずやってくる。

投稿者 Taka : 03:41 AM | コメント (0)

February 20, 2005

上達の道

アイリッシュダンスを始めてから、いろいろなことを感じ、感じたことから自分なりのエッセンスをその度にまとめていました。

今回は上達するための思考について。
多分ダンスに限ったことじゃないと思います。


上達の道

何かを見て、聞いて、体験して、分かったと思えたことは「気づき」である。
「気づき」から得たものを「イメージ」に反映する。
作った「イメージ」に向かって修正していくことは、「試行」である。
「試行」の後にまた新しく分かることがある。
今までの「気づき」が間違っていることすらあるかもしれない。
そうしてまた新しい「気づき」が生まれる。
この繰り返しによって、特定のスキルがあがる。
「試行」は自己基準のレベルによって難易度が変わる。
達成度が高ければ高いほど、自己基準のレベルは高くなる。

投稿者 Taka : 09:12 PM | コメント (0)