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August 05, 2006

コンテンポラリ・バレエ観賞

服部有吉さんをはじめとするハンブルクバレエ団の方5名と首藤康之さんのコラボレーション、hs06を観に行った。
S席だけど、ぎりぎりになって取ったので、席はかなーり後ろの方で、あんまり期待も薄かったのだが、
これがなかなか見れる席だった。
もちろん前のほうに行けばもっと筋肉の動きとか見えるんだけど、致し方ない。

1幕はコンテンポラリーダンス、フリーなスタイルのダンスで、見るほうにとってはかなり疲れるタイプのダンスである。
今まで、コンテンポラリーというダンスを何度も見る機会があったのだが、そういった中には全くもって意図していることがわからなかったり、美的センスを感じなかったりするのも数多くあった。
もちろん、きちんとトレーニングを受けているダンサーは、例えばグラハムのテクニックをベースにするなど、ダンスの動きがクリアであるので、そういうものは僕の中ではわかりやすい部類に入る。
ただ、僕自身は評論家でもないので、コンテンポラリーに関しては概して難しすぎて良くわからないというのが現状であり、脳味噌を絞って観たあげく、疲れただけで何もわからないということが多い。

さて、話を戻すと1幕目はロボットを動きにしたテーマである。
ロボットの動きというのは目新しいものではないのだけれども、動きのメリハリを感じるには非常にわかりやすい。
そこに感情を入れるとなるとその表現をいかに抽象的にあらわすかがポイントとなる。
その動きからどう捕らえるかは個人の自由な判断として、やはりダンスとしてのテクニック的な面で言えば、これはもう素晴らしかった。
17列目という遠くからでもわかるくらいハッキリした動き。
顔の表情までは見えなかったけど、筋肉の動きは見えました。
久しぶりに良いものを観たなあという感じ。
服部さんはダンスの動きもそうですが、演出・振付師としても光るものがありますね。
そして2幕目は、セロ弾きのゴーシュを題材。
こちらは完全にストーリーがあり、抽象性はダンスそのもの以外はなし。
バレエを中心にコンテンポラリーダンスがそれを損なわない程度にミックス。
こちらも面白かった。
1幕2幕でテイストが全然違うのですが、どちらも面白かったなあ。

こういうのを観ると、俄然やる気が出ると言うか、いつまでたっても勉強することは山ほどあるなあと思うし、作品作りのヒントにもなる。
一歩一歩前進あるのみ。

投稿者 Taka : August 5, 2006 12:54 AM

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