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October 06, 2005
心に響く言葉
2001年11月にアイルランドに来た時、僕は独りだった。
知人もおらず、英語もわからず、ダンスもできず、あるのは夢だけ。
本当にゼロからのスタート、砂漠の中でオアシスはどこにあるのか探していた。
ShaneRyanは紛れも無く、そのオアシスの一つだった。
元世界チャンピオンダンサーの彼と、2003年1月に知り合うことができ、3ヵ月後にコークという都市から、彼の住んでいるリムリックという都市に移った。
そこから毎週2日間ダブリンでの個人レッスン、3日間リムリックでの個人レッスンという日々が続くことになったのだが、その時以来、Ryanファミリーには大変お世話になっているというか、もう家族同様のホスピタリティを受けてきた。
競技を始めたばかりの当時、Shaneの弟Eoinもアイリッシュダンスをやっていた。彼もマンスター州チャンピオンダンサーであった。
その弟と僕ともう一人の女の子(マンスター州2位)の3人でレッスンを受ける時もあった。
場所は彼の家のガレージである。
冬はとてつもなく寒くて、湯気が体から立ち上るのが見える。
ちなみに、Galleryに掲載している動画を撮った場所もそこである。
鏡も無い、ダンススタジオとはかけ離れたこの場所。
ダンスをする度に怒鳴られ、感覚でテクニックを身につけてきたこの場所。
レッスンが無い時間も、片道10kmの決して舗装が行き届いているとは言えない道を自転車で通い、練習してきたこの場所。
今日そのRyanファミリーみんな集まって、食事会を外で開いてくれた。
アイルランドでは何か特別なときに外食する。
僕の送迎会だ。
でも僕はまだアイルランドを離れる実感がなくて・・。
未だにその場所に毎日行ける気がして。
最後の最後まで別れの挨拶ができなくて。
そしてもらったプレゼントと添えられたメッセージカード。
ここアイルランドでも、もう独りではないんだなぁ。
言葉が心に沁みる夜。
投稿者 Taka : October 6, 2005 09:28 AM